捻挫体験記


お寺の参禅会に参加した際、坐禅で深い瞑想状態に入り、足が痺れているのに氣が付かず、痺れるのを通り越して、感覚が麻痺してしまい、右足首を続けて2回グキッと捻ってしまいました。

1度目は、右足の5指を屈曲、足首は伸展したまま床に着き全体重がそこにかかり、身体を支えることができずに前方へ転倒。

麻痺をしているので痛みは全くなく、立ち眩みかと思いながらも、なぜ転んだかわからず、すぐに立ち上がろうとして2度目の転倒。

2度目は、足首を内転したまま、外踝を床に着けるような体勢で立ち上がろうとして全体重がのしかかり、そのまま右側に転倒。

周りにいた方や見ていた僧侶の方はさぞかし吃驚されたと思います。
申し訳ございませんでした。
畳敷きの広い部屋に入ると習慣的に受け身を取りたくなりますが、けっしてワザと転がった訳ではありませんー(笑)

2度目の転倒から起き上がる時に、足が麻痺して力が入らずに足を捻っていた事にやっと氣が付きました。

中学・高校の頃は柔道の練習で、打撲や捻挫等の怪我は日常茶飯事。
特に足首の捻挫が多く、破壊と修復を繰り返したため腱が分厚くなり、今でも足首の可動域が狭くなっています。

今回の捻挫は、足が痺れて麻痺をしていたところに、連続2回に渡り捻ったまま全体重が圧し掛かったという、今までにない経験で、
麻痺から徐々にジンジンとした痺れに代わり、それが拍動を伴う酷い痛みに変化していきました。

見る見るうちに足首が腫れ上がり、パンパンになって可動域が制限され、痛みと腫れで歩くことが困難となってしまいました。

以前行なっていた捻挫をした時の対応は、多分これが一般的な方法なんだと思いますが、
①患部を冷やす(アイシングや冷感湿布)
②包帯などで患部を圧迫し動かないように固定
③なるべく動かさないように安静にする
④熱や腫れが退く迄、①~③の状態を保つ(約3~5日ほど)
⑤熱と腫れが退いてきたら徐々に動かす
⑥テーピングやサポーターで可動域を制限して通常の生活に戻る
⑦痛みが無くなったら、テーピングやサポーターで可動域を制限しながら運動を開始する
という経過で治していった記憶があります。

軽い捻挫でも、通常の生活に戻るまで、最低1週間ほどかかり、運動ができるようになるのは1ヶ月以上後だった記憶があります。
重症の捻挫では、完治まで3ヶ月~半年くらいかかった時もあったと思います。

今回の捻挫は重症の部類に入り、しかも、立て続けに2方向(2か所)に捻るというもの。
体感的に、完全な状態に戻るのは半年以上かかると覚悟をしました。

汚い足ですみません! 痣と腫れのピーク(捻挫3日目)

怪我をしたときは、すぐに上記①~③の処置が重要と言われ、処置は早ければ早いほど治りも早いと言われていた氣がします。

今回、丁度よい機会と思い自分の体を実験台に使って、整体で治癒を目指してみることにしました!

やったことは、
①冷やさない
②患部を圧迫・固定しない
③手当てする(痛いところに、無意識に自然と手を当てるように、手を当てて筋肉や神経の過緊張をとり、氣を流すと共に体液(血・リンパ等)循環を促す
④整体の操法を施す(可動域を確認し、動く方向へゆっくりと、痛みが出ない範囲で動かす等など)
⑤患部とその周辺以外にある筋肉の過緊張もゆるめる

ようは、筋肉や腱などの組織に緊張を起こさせず、血流等の循環を即し可動域を広げることを行いました。
私たちは、これらのことを「ゆるめる(=自在に動けるようにする)」と表現しています。

○経過観察

7/7(日)1日目(捻挫当日)
 足首の可動域が殆ど無く、少し動かすだけで痛みが出るため、歩行が困難
 痛みと恐怖で怪我をした右足に体重がかけられない

7/8(月)2日目(捻挫翌日)
 腫れが酷くなり、当日よりも熱を持っている感じがする
 可動域が少し広がり、右足を引きずりながら歩行が可能となる
 駅の階段の昇降が出来ず、エスカレーターを利用

7/9(火)3日目
 更に可動域が広がるが、腫れにより可動域が制限されている感覚
 手の補助がないと、足首の屈曲・伸展ができない
 歩行がだいぶ楽になり、少しづつ階段の昇降ができるようになる
 帰宅後患部を見ると、指の付け根と足刀部に青痣がでていた
 写真掲載の通り、見た目が一番酷かった

7/10(水)4日目
 手の補助が要らずに、可動域は狭いが足首を屈曲・伸展と足指の屈曲・伸展ができるようになる
 ぎこちないが、足を引きずらずに歩行ができるようになる
 動かせる範囲で動かしたときの痛みはほとんどない
 腫れと痣はまだ退かないが熱が退いてきた

7/11(木)5日目
 足指に力が戻り、地面や床を捉えて歩くことが可能となる
 右足に体重をかけても痛みがなくなったが、可動域を超えて捻ったり階段を降りる時は痛みと違和感あり
 腫れと痣はまだ退かない

7/12(金)6日目
 走ることは試していないが、階段を降りる事以外はほぼ通常の生活ができるようになる
 腫れと痣が徐々に退いてきているが怪我を意識せずに生活ができている
 無意識に可動域を超えた動きを取った時に痛みを感じて驚く

7/13(土)7日目
 イベントスタッフとして立ちっぱなし、歩きっぱなしだったが痛みなし
 

7/14(日)8日目
 正座を試すが、足首の可動範囲が制限されているため正座ができない
 また、足首をブルブル振ると痛みが出る

このように、5~6日後にははぼ通常の生活に戻れるまで痛みが改善し、その間も病院へ行かず、時間もお金もかからず、湿布や包帯等は使用せず、QOLも保たれています。

痣が消え、腫れもだいぶ引いた(捻挫10日目)

2か月経過した現在、回復まで当初半年以上かかると覚悟をしていましたが、足首の可動域が狭く、動きがまだスムーズではないと感じることがありますが、軽く走れるようにもなり、近々に高尾山へ登山をしようかと思えるほど回復しました。

※私が自分の身体で経過を試しただけなので、全ての方に当てはまるものではありませんし、骨や靭帯に異常がある場合があるので、検査は必要かと思いますし絶対に無理はいけません。

私はそろそろ還暦に手が届くお年頃。
高校生の頃のように血気盛んで、体力、生命力、回復力が落ちてきているのにもかかわらず、早く順調に回復できたことに、自分でもびっくりでした!

やわら堂の施術は自律神経の不調専門の整体ですが、急性期を経過し、慢性的な状態となってしまった怪我などにも対応しています。
器具や電気などの不自然なものは使いません。
強い刺激で痛みを伴う施術や、関節をボキボキと矯正したり、筋肉をグイグイ押したりほぐしたりもしません。

「そっとふれる」、「やさしくさする」、「心地よくゆらす」痛みを伴わない、優しい施術となります。

私たち生命体には自分で回復できる力が備わっています。

やわら堂では、整体で「自然治癒力を高める」ことにより「ご自身が持つ力で不調を改善する」お手伝いをさせて頂きます。

是非お気軽にご相談ください。

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